ホイール関連技術情報
WHEEL TECHNICAL INFORMATION
FFT=R エフエフティーアール  複雑な造形と軽量・高剛性を実現する先進のハイブリッド製法


SSR FFT-R SERIES エスエスアール エフエフティーアール シリーズ

GTX03 ジーティーエックスゼロスリー GTX02 ジーティーエックスゼロツー
最新鋭の強度解析とリム性能へのこだわり
ディスクのデザインにばかりに目を奪われがちなホイール。 しかし、軽さや強度といった性能はリムのポテンシャルによって大きく左右されます。 ホイールの強度を引き上げるにはリムの肉厚を増やすのが最も確実な方法ですが、 それでは重量増となり、クルマの運動性能をスポイルしてしまいます。 『軽さ』と『強さ』をプラスのベクトルで融合させるためには、綿密な強度計算や 材料配合比率といった基本設計を活かす為の優れた製造方法が必要なのです。
従来のアルミホイールの製造方法
素材を高圧でプレスし成型する「鍛造」、もしくは素材を溶解して型に流し成型する「鋳造」のいずれかの製造方法が一般的。 鍛造は強度に優れるホイールが作りやすい反面、設計やデザインの自由度に欠け、生産効率が悪く、納期とコストが掛かるのが難点。一方、鋳造は優れた造形力をもつものの、強度を確保するにはある程度の質量(重さ)が必要となり、両者ともに長所もあれば短所もあります。
FFT-Rという技術革新
近年の製造方法の主流は、鍛造と鋳造の長所を合わせ持つ、フローフォーミング製法。 造形の自由度の高い鋳造製法をベースに、リム部分をスピニング(圧延)成型する製造方法を指します。 SSRではフローフォーミング製法をさらに高度化した新技術『FFT-R』を開発。 リムの鍛圧により、アルミ組織の密度を上げ、メタルフロー(鍛流線)を生成。剛性を飛躍的に高めています。さらにリムの強度をホイール全体の構造から割り出す設計とすることで、よりシビアな肉薄化を実現し、軽量化へと繋げました。

FFT-R製法でリム強度を十分に確保すると、ディスク面のデザインの自由度もさらに高まります。応力集中が少ない部分はスポークを細めたり、ディンプルで肉抜きを施すなど、駄肉を削ぎ落とすことで、よりスポーティでスタイリッシュなホイールへと昇華。SSRではFFT-Rによるリム成型の可能性を常に追求し、最高の性能を目指して取り組んでいます。
FFT-R製造工程


STEP1リム部を厚く短く設計した専用形状で鋳造。
STEP2専用のスピニング加工機へセットし、ホイール本体をバーナーで加熱。
STEP3回転させながらローラーで鍛圧し、リムを引き延ばす。
STEP4金型に沿って設定したリム幅に成型され、FFT-Rの工程が完了。
STEP5デザイン面やホール加工が施された後、塗装行程へと進み、ホイールが完成。



鋳造時のアルミ組織拡大図 溶解したアルミを鋳型に流し込み固めた組織は、当然ながら密度が低いため、強度も低くなります。その性能は、FFT-R エフエフティーアール に遠く及びません。 FFT-R後のアルミ組織拡大図 FFT-R用形状に鋳造し、リムを鍛えながら引き延ばしていくため、リムの剛性を従来の鋳造ホイールよりも飛躍的に向上させ、鍛造に勝るとも劣らないホイールが完成するのです。ディスクデザインの自由度を確保。鋳造ならではのディスクデザインの自由度を確保しつつ、FFT-R製法によって高剛性を実現しています。また、量産性が悪く単価が高くなりがちである鍛造に比べて、量産性が高く安価で製品を提供できます。
鋳造後のアルミ組織は粒子が粗く、結晶の向きにもバラつきがあります。FFT-R施工後は鍛圧した方向に安定し、粒子も緻密化。引っ張り強度や靭性が高まることで剛性アップを実現しています。